症状 / 上半身

頭痛

▶頭痛について

頭痛は日常的によくみられる症状ですが、その原因は多岐にわたります。一時的なものから、命に関わるような重篤な病気が隠れている場合もあります。「いつもの頭痛だから」と軽く考えず、気になる症状があれば一度ご相談ください。

頭痛の種類

  • 片頭痛: ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴で、吐き気や光・音に過敏になることもあります。
  • 緊張型頭痛: 頭全体が締め付けられるような痛みが特徴で、肩こりや首のこりを伴うことが多いです。
  • 群発頭痛: 片側の目の奥がえぐられるような激しい痛みが特徴で、短期間に集中して起こります。
  • その他の頭痛: これらの一次性頭痛のほかにも、高血圧、脳腫瘍、くも膜下出血など、さまざまな病気が原因で頭痛が起こる二次性頭痛もあります。

▶頭痛の原因

一次性頭痛:病気ではない頭痛
一次性頭痛は、命に関わるような深刻な病気が隠れていないタイプの頭痛です。慢性的に繰り返すことが多く、日常生活に影響を与えることもあります。
【片頭痛】
・特徴: ズキンズキンと脈打つような痛みが頭の片側または両側に現れます。吐き気や嘔吐、光や音、匂いに過敏になることがあります。体を動かすと痛みが悪化しやすい傾向にあります。
・原因: 脳の血管が拡張したり、三叉神経が刺激されたりすることなどが関係していると考えられています。ストレス、疲労、特定の飲食物(チョコレート、チーズなど)、睡眠不足、生理などが誘因となることがあります。
【緊張型頭痛】
・特徴: 頭全体が締め付けられるような、重い、圧迫されるような痛みが特徴です。首や肩のこりを伴うことが多く、比較的軽度から中等度の痛みで、体を動かしても悪化しにくい傾向にあります。
・原因: 首や肩の筋肉の緊張、長時間同じ姿勢をとること、精神的ストレス、眼精疲労などが主な原因とされています。
【群発頭痛】
・特徴: 片側の目の奥がえぐられるような、非常に激しい痛みが特徴です。目の充血、涙、鼻水、まぶたの腫れなどを伴うことが多く、短期間に集中して(群発的に)起こります。
・原因: 目の後ろにある血管や神経の異常が関係していると考えられています。アルコールの摂取や喫煙が誘発因子となることがあります。
二次性頭痛:病気が原因の頭痛
二次性頭痛は、何らかの病気が原因となって起こる頭痛です。中には緊急性の高い、命に関わるような病気が隠れている場合もあります。
【くも膜下出血】
「バットで殴られたような」突然の激しい頭痛が特徴です。意識障害や吐き気、嘔吐を伴うことがあります。緊急性が高く、すぐに医療機関を受診する必要があります。
【脳出血・脳梗塞】
頭痛とともに、手足の麻痺、しびれ、ろれつが回らない、視野がおかしいなどの神経症状を伴うことがあります。
【脳腫瘍】
頭痛は比較的ゆっくりと進行し、吐き気、嘔吐、手足の麻痺、視力低下などの症状を伴うことがあります。
【髄膜炎】
発熱、項部硬直(首が硬くなる)、意識障害などを伴う頭痛です。
【高血圧】
重度の高血圧の場合、頭痛が起こることがあります。
【緑内障発作】
目の痛みとともに頭痛が生じることがあります。
【副鼻腔炎】
鼻の奥にある副鼻腔の炎症により、顔面や額に痛みを伴う頭痛が生じることがあります。
【薬の副作用】
一部の薬剤の副作用として頭痛が起こることがあります。

▶検査と治療

問診でお話を伺い、必要に応じて診察を行います。症状によっては、MRIやCTなど専門的な検査が必要となる場合があり、その際は適切な医療機関へご紹介いたします。

頭痛の原因を特定し、患者さま一人ひとりに合った治療法をご提案することで、頭痛による苦痛の軽減を目指します。お気軽にご相談ください。

▶受診の目安

  • 頭痛の頻度や程度が増している
  • 市販薬が効かなくなってきた など

<以下の様子がみられた場合は、救急要請を推奨>

  • これまでに経験したことのない激しい頭痛
  • 麻痺やしびれ、ろれつが回らないなどの神経症状を伴う頭痛
  • 発熱、嘔吐、意識障害を伴う頭痛

※本ページの内容は、みらいとクリニックの医師が監修しています。

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